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有賀泰治ブログ

2017年 1月の経営方針共有勉強会 スタート

5日から伊那の会社から始めました。

今月のテーマは 《 愛 》

身を引き締め、こころ新たにスタートしていきます

・・・・・・・・・・・・・・2017年01月01日
・・・・・・・・・・・・・・有賀泰治
1、一通の手紙、一行のメール、一言の声がけ・・・発せられた言葉の滴に、海のように深い相手の真実を感じる時、人は無限の勇気を得て、立ち上がることができる。

傑作「考える人」を生んだ彫刻家ロダン。天才と称される彼だが、青年時代は挫折の連続だった。彫刻家を目指すも、国立美術学校の試験に3度失敗。進むべき道を見失いかけた彼に、父からの手紙が届く。
「自分自身にこう言って聞かせるのだ」「わたしには天賦の才能があり、成功を収めたいと願っている、と・・・」(ルソー・バートラ著『ロダン天才のかたち』)
ロダンは迷いを捨て、装飾美術の職に就くなどして下積みで実力を磨いた。彼にとって父からの手紙は大きな転機になったにちがいない。

2、子どもが持つ才能の芽は、環境次第で無限に伸びる。どこまでも信じ、関わり続ける存在こそ、 “ 未来からの使者 ” を育む最大の環境と言えよう。

「才能教育」を掲げ、音楽を通じて子どもの “ 育とうとする力 ” の開花に尽くした鈴木鎮一先生。その原点は、どんな子どもも、母国語を自由に操っているという、こぐ身近な事実への着眼点だった。
家族が発する “言葉の海 ” に包まれ、子どもは自然に母国語を習得する。鈴木先生はその過程を「どの子も育つ教育法」として音楽に応用。幼い頃から一流の楽曲に触れさせつつ、演奏練習を反復する中で、あらるゆ子どもが立派な演奏家に育ち、また立派な社会人に成長できることを示してきた。「どの子も育つ、育て方ひとつ」「生命の力が、能力を身につけさせつつ育てていく」

3、悩みがあれば同苦し、勝利した時は我がことのように喜んでくれる人がいる。そして全てを見守り、幸福を祈り待つ人がいる。

「好きなスポーツ選手は?」との調査。リオ五輪で活躍した卓球の女子選手たちが上位に入っていた。
この五輪に使われた卓球台は日本製で、デザインの美しさが話題になった。著名な工業デザイナーが「支える」をテーマに制作したという。確かに、台を横から見ると、ネットとテーブルと足の部分で「支」という文字が浮かび上がる。互いの支えあって勝ち進んだ彼女たちのチームワークが思い出される。
「良きパートナー」といえば、どんな人を指すのだろうか。“ 物事がうまくいかなかった時、そばにいてくれる人 ” などを想像しがちだが、アメリカの研究で、次のような結果が報告された。
最も多かったのは “ うれしい出来事があった時、一緒に喜んでくれた人 ” 。
自分の喜びに相手が関心を示さない場合は、その後の関係は不調になったという。苦境だけではなく、喜びを共有することが相手を強くする「支える」ことになると再確認した。(『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』KADOKAWA)

4、目の前の「一人」を大切にする。決してあきらめない。

パリで凄惨な同時にテロが起きたのは一昨年2015年11月だった。この時、ジャーナリストのアントワーヌ・レリス氏は、妻を失った。
悲しみの縁で彼はテロの実行犯に向け、フェイスブックに投稿する。
「僕たちは君たちに憎しみを送ることはしない」「憎悪に怒りで応じることは、君たちと同じ無知に陥ることになる」。
このメッセージは瞬く間に世界中に広まった。テロ後、2週間の出来事が『僕は君たちを憎まないことにした』(ポプラ社)につづられている。
言葉を失い、友人の優しさや気遣いさえ煩わしく感じた。憎悪の感情を “ 正当化 ” することで、気を晴らそうとしたこともあった。それでも彼は、幼い息子と生きることを考えることの中で、憎しみの放棄を宣言したのだ。
肉親の理不尽な死を前に、自分ならどうするか。想像してみた。頭に浮かぶ父、母、妻、子の顔。よみがえる思い出・・・答えを出せない。そこで気付いた。
このかけがえのない一人一人の具体性こそ、生命の尊厳そのものではないか。

5、«あの人ために » と心を定める時、人は想像もできない力を発揮できる。
「自他共の幸福」という無上の喜びを味わうことができる。「心こそ大切」である。

少年は、父を戦争で失い、内職で手袋を編む母に育てられた。別々に編んだ手の甲と手首の部分をつなぐ作業に、いつも母は苦労していた。そこで機械好きな少年は、簡単に縫い合わせることのできるミシンを発明した。
“ 少年 ” は後にニット製品を立体的に丸ごと編める機械を開発し、ファッション界に衝撃を与えた島正博社長(島精気製作所)である。
利潤のためにだけでなく、“ 大切な母のため ” という純粋な思いと努力が原動力となって、多くの人を助ける機械は世に送り出された。

6、信頼が本物の愛の証
愛の最高の証は、信頼である。

・・・・・ジョイス・ブラザーズ/心理学者

自分に対する愛が自己信頼となり、自分の良き才能を引き出していく力となる。他人との愛でも、信頼が重要な鍵を握る。
愛は、お互いが大事に思うことから始まる。愛が難しいのは、愛するがゆえに、必要以上に相手のことが気にかかるようになることだ。ところが、困ったことに、この気にかかる愛が気づかぬうちに、相手を疑うようなことにもなるのだ。これではせっかくの愛がおかしくなるのではないか。・・・もったいない。
だからこそ信頼が重要となる。
本当の愛は、深い信頼だ。
信頼された人は、信頼してくれた人を裏切れるものではない。たとへ少しの過ちがあろうとも、すぐ反省し、自分をとりもどせる。あるいはよい方向に変えられる。
このような信頼が、長く続く、本物の愛の証なのである。そしてこの信頼は、男女の愛だけでなく、親子の愛、友情にも求められる。
太宰治の名著『走れメロス』は、そのことをよく教えてくれる作品である。

7、愛は毎日育てるもの
愛は、石のようにそこにじっとあるものではない。
パンのように毎日つくられるものである。
いつもつくり直し、新しいものとするのだ。

・・・・・アミューラ・k・ル・グィン/作家

愛とは、毎日の実験室であるということを教えてくれる言葉だ。
愛とは、人のよいところを見て、それを育て、伸ばすことである。放っておくと、すぐにパンのように食べられなくなる。
男女の愛も、親子の愛も、ペットへの愛も、花や農作物への愛も同じで、毎日愛することが大切なのである。
男女の愛が続かないことが多いのは、特にこのことが強く求められるからだ。
こんなに面倒で大変な愛だが、この愛なくして、どんなものも本物は生まれないのであるから、心して、愛していかなければならない。

8、子供の教育の重要さ
子供たちに自分の学んだことのみ教えてはいけない。
なぜなら、彼らはちがう時代に生まれているのだ。

・・・・・ユダヤ教徒の言い伝え

不易流行 という言葉がある。
物事には、変えてよい部分と変えてはならない部分があるということだ。
子供の教育などはその典型ではないだろうか。
しつけ、倫理、道徳は、教育の根幹である。小学校入学までは、親がしっかりと教えなくてはいけない。だが、健康、医学についての教えや社会ルールの教えについては、時代が変わることで新しくなることが多く、注意を要する。
問題は歴史教育である。
これは、より正しい学問的知識がわかれば、それを基本とするべきだ。しかし、自国の歴史を悪くとらえる “自虐史観 ” は、最低最悪の教えである。
親として、自分の子には、日本の正しい歴史と日本人としての誇りを教え続けても、親が教わったことが、世界の人の世界観を知って間違っていることがわかることがある。
歴史の真実を曲げて教え、国策とする教育も最低だ。子供は偏った大人となり、国も、だんだん歪みを表してくる。
いま、政治、経済、軍事で、将来の危機を迎える国々は、こんな国々である。

9、知と愛
物を知るには、これを愛さねばならず、
物を愛するには、これを知らなければならない。

・・・・・西田幾太郎/哲学者

情こそ人間の根本、人間として大切なものである。情とは、人への思いやりであり、感情である。この情が一つの愛である。
愛とは、人のよいところを見出して、育てていこうということである。この世のすべてのよいものは愛から生まれるという。
当然であろう。
それが実業家であろうと、芸術家であろうと、学問研究者であろうと同じだ。
知るということは、それぞれの分野において求められることだが、そのためには愛がなかればならないのだ。また、愛があるためには、先に述べたように、よいところを見つけ伸ばそうというものだから、これをよく知らなければならない。
情の人、哲学者西田幾太郎の説くところに説得力を感じるのは、やはりそれが真実亜だからであろう。

10、子供は大人をマネるもの
子供は大人の話を聞くのはとても苦手だが、
大人のマネをするのはとても上手だ。

・・・・・ジェームズ・ポールドウィン/作家

人は、自分のまわりの人の影響を受けつつ自分という人間をつくっていく。
とくに子供は親の影響をもろに受けて育つ。ということは親の生き方、子供への接し方がよければ、それが最高の教育となる。
これは、親が死んでも影響が続くほどのものだ。子供がよい人生を送るためにぜひともやるべきことが二つある。
一つは、子供が自分を率直に信頼できるようにしてあげることだ。そのためには親のたっぷりの愛情が求められる。
もう一つは、親自身の使う言葉と実際の行動である。仕事への取り組み方。勉強や読書への取り組み方もこれに入る。さらには人との接し方、礼儀、態度、お金についての考え方、お金の使い方などだ。
以上の二つの点で、自らがよいと思うことを実践することに加えて、さらにやると効果がある。(子供の人生と子供の知能、将来の学力向上の基盤において)
これは、大きな効果が間違えなくある。

11、愛する人の話の聞き方
愛することの第一の義務は、相手の話をよく聞いてあげることである

・・・・・ポール・ティリッヒ/神学者・哲学者

愛はよく知ること。よく知ることは愛することである。対象が人の場合は、知るためには、何よりも相手の話をよく聞かなければならない。9割以上が話を聞くことで、あとは、行動、実践を見ていくと(こちらへの反応を含めて)であろう。男女の愛を見るとわかりやすい。レストランなどで会話のはずんでいる男女のカップルは恋人同士で、会話が少なく続いていないのは夫婦であるという冗談がある。
会話こそ、話を聞くことこそ、愛の基本であることからするとうなずけることだ。夫婦でもいつまでも仲がよいのは、お互いが相手の話をよく聞く関係が続いているところだ。とくに男性は、たとえ疲れていても、女性の話を身を入れて聞いいてあげるのがよい。女性は常に共感できることを求め、話の内容はなんでもよいから、話を聞いて欲しいものだ。
実は、男性も自分のくだらない(取るに足りない過去の小さな栄光などの)自慢話を聞いてくれる女性ほど、うれしい存在はないのだ。

12、恋愛の理想を追う
尊敬ということがなければ、真の恋愛は成立しない。

・・・・・ヨハン・ゴットリーブ・フィヒテ/哲学者

ドイツの偉大なる政治学者の言葉だ。
「ドイツ国民に告ぐ」は、ドイツ国民をして、目を覚ませ、一つの目指すべき方向を説いたものである。
そこには国民としての誇りと名誉がある。
真の恋愛、理想の恋愛も、人としての誇りや価値に資するものであってほしい。
フィヒテはそう考えた。
真の恋愛は相手への尊敬なしに成立しないのだ。生涯恋愛をしていたといっていいゲーテも述べている。
「恋人の欠点を美徳と思わないような者は、愛しているとは言えない」
『森の生活』を著し、鳥や草の中で一人暮らしをしていたソローだが、かえってというべきか理想の恋愛を見る目は鋭い。
「恋は焔であると同時に光でなければならない」

13、今月の言葉

運命発展の三つの法
一、 仕事に全力をしぼる
二、明るく感心のけいこをする
三、いやなことでも、心のにごりをすてて喜んで勇みきって受ける
・・・・・常岡一郎(修養団体『中心社』創設者)

人を喜ばせる人生
たえず人を喜ばせる気持ちで物事をやる、人生を送る、毎日を送る。これを続けて一年たてば、本当に人が変るぐらい気づく人間に変わる
・・・・・鍵山秀三郎(日本を美しくする会相談役)

進まんこの道
生きるとは 燃ゆることなり いざやいざ 進まんこの道 わが燃ゆる道
・・・・・平澤興(京都大学元総長)

すべてが奇跡
静かに思いを巡らせてみると、「当たり前」のことなど一つもなく、すべてが奇跡の連続
・・・・・鈴木秀子(文学博士)

人生を決めるもの
問題が起きたことは問題ではない。それにどう対処するか、それによって皆さんの仕事も人生も変っていく
・・・・・・鍵山秀三郎(日本を美しくする会相談役)

一歩前へと着実に
新年にあたり高い目標を掲げることは当然大切だが、頭の頂上ばかりを見ていては、姿勢が崩れ足もとが疎かになる。大事なのは、一歩一歩の歩みだ。一歩前へ、一歩前へと着実に歩を進めていれば、たとえ四十九曲がりの山道であろうと、「真っ直ぐ」に進めよう
・・・・・横田南嶺(鎌倉円覚寺管長)

逃げない
どんな困難や逆境も、逃げずに立ち向かえば自分を育んでくれる友達になる
・・・・・我喜屋優(学校法人興南学園理事長)

一歩一歩
諸君たちは、その欲すると欲せざるとにかかわらず一日一日、否、一刻々々、この人生の峠路に向かって歩みを進めつつあるのであり、実はその一歩々々が、諸君らの方向を決定しつつある
・・・・・森信三(哲学者/教育者)

一途に生きる
花には 散ったあとの 悲しみはない ただ一途に咲いた 喜びだけが残るのだ
・・・・・坂村真民(仏教詩人)

常に青春
常に青春であらねばならないと、心持ちを養うよう努めている。すると、ものの考え方が若々しくなってくる、希望が次々と湧いてくる
・・・・・松下幸之助(松下電器産業創業者/経営の神様)

明るい世界で生きる
何があっても決して人を恨まず、妬まず、光ある世界に、常に明るいところで生きていく
・・・・・塩沼亮潤(大峯千日回峰行満行者・大阿闍梨/慈眼寺住職)

理想を持て
理想が人間を磨き、器を大きくする
・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)

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