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有賀泰治ブログ

3月スタート

春がこの信州にも近づいてきた感じがします。
早朝にやる、経営方針共有勉強会も寒さがやわらぎ、体が楽になってきました。

さて、今月の共有勉強会の内容です。

経営方針共有勉強会 平成23年3月
・・・・・・・・・・・・・・・・・平成23年3月1日
・・・・・・・・・・・・・・・・・有賀 泰治

1、 辛いことを乗り越える秘訣

人生の師から言われて印象に残ったことですが、「本当の苦しみというのは人生に3回しかない」と言うんです。
1回目は生まれてくる時。
記憶には残りませんが、人は産道をくぐり抜けるという大変なことを乗り越えて生まれてくるわけです。
もう1回は死ぬ時です。
自分の意志とは関係なく、死は訪れ、息を引き取ります。これは大変な苦しみですよね。
そうすると、人生で本当に苦しむことはあと1回しかない。
それなのに多くの人は、10番目か20番目か、あるいは100番目の苦しみに出遭って大騒ぎしている。
いま苦しんでいることは、自分の人生で何番目の苦しみなのか考えろと、20代前半で教わりました。
だから僕も苦しいことはありましたが、その苦を楽しんできました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西田文郎氏

2、「立志」の大切さ

『修身教授録』という本がある。昭和14年発刊、多くの読者を得た名著である。この本は大阪天王寺師範専攻科の倫理・哲学の講師であった森信三先生が、修身科の授業で行った講義をまとめたものである。そこで先生が一貫して説かれている

〈人間が志を立てるということは、いわばローソクに火を点ずるようなものです。ローソクは、火を点けられて初めて光を放つものです。同様にまた人間は、その志を立てて初めてその人の真価が現れるのです。志を立てない人間というものは、いかに才能のある人でも、結局は酔生夢死の徒にすぎない〉

3、運やツキをつかむ心得

運やツキについて思うところを少しお話ししますと、NHKの中でも、あいつはよくスクープをとってくる、運がいいなといった言葉が交わされます。
しかし、運とツキというのは、神様が誰に対しても公平に与えているものなのです。
問題は、その運やツキをつかむか逃すかなのです。
自分の持ち場で、自分のやるべきことを、やるべき時に、キッチリとやっていたら運は逃げません。
それをやらないから運やツキが逃げるんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・NHK前会長の福地茂雄氏

4、勝利の神様を振り向かせる方法

将棋の対局で運が占める割合は極めて低く、それは1%程度にしか過ぎないかも知れません。
でもその1%が勝敗を決することがある。
私はその運を呼び込むものは、自分がどれだけ本気で将棋に打ち込んできたかにかかっているのだと考えています。
要するに、将棋にかける時間が長く、その思いが強い人ほど、運を呼び込める。たとえ1日5分だとしても、1年続ければ他の人とは大きな差になっていく。
将棋の世界は特にそうで、私もプロ棋士になって34年。その経験を踏まえて、努力は嘘をつかないし、人を裏切らないと感じています。
 そして、そんなふうに毎日積み重ねてきたことや、自分を応援してくださる人たちの思いに応えようとする力が、無意識のうちに最良の一手となり、勝運を導いてくれるのではないかと思うんです。
プロ棋士は普段将棋を指さなくても、誰からも文句を言われません。でも、毎日勝負に向けて自分をどれだけ律してこられたかは、結果として正直に現れます。
そういう、人が見ていない部分でいかに自分を慎み、自らを高めようと努力しているか。
そういう姿を将棋の神様は必ず見ておられて、大事な場面でふっと顔を見せられるのだと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・将棋永世名人・谷川浩司氏

5、変化の時代を生き抜く心構え

今年2011年は、世界中で変革が始まる年になるでしょう。
アメリカの金融、EUの連携、中国の経済成長、さらにはロシア、韓国等々、不安定な状況を打開しようとする機運が高まり、いよいよ21世紀も本番に突入する様相を呈しています。
日本にもこの変革の荒波は容赦なく押し寄せてくることでしょう。
いまは悲観的な要素ばかりが目に付き、将来に展望を見出し難いことは事実です。
しかし私はこの厳しい時期を、明るい未来への過渡期と捉えるべきだと考えます。
人間は生きてゆくためによい方向へと向かうものであり、事態打開の努力を真摯に続けてゆけば、必ず晴れ間が見えてくると信じています。
個人も組織も、これから変革を進めていく上で様々な選択を迫られることになるでしょう。
道を誤らないために、何を基準に選ぶべきか。ピーター・ドラッカーが示唆に富んだ原則を示しています。
第1に、過去ではなく未来を選ぶ
第2に、Problem(問題)ではなく、Opportunity(機会)に焦点を合わせる
第3に、横並びではなく独自性を持つ
第4に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ
過去の成功に安座することなく、昨日を捨てて明日に生きる覚悟を持って道を切りひらいていかなければなりません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウシオ電機会長・牛尾治朗氏

6、大宇宙を味方に付ける秘訣

私が人生を振り返ってみた時に、自分の知恵や才覚、努力ではなく、目に見えない大きな力によって助けていただいた経験がたくさんあります。
人間は確かに努力はしなきゃいけません。
しかし、その前提として、運やツキといったものにも味方をしていただかなければなりません。
松下幸之助さんも
「自分は運が8割で、努力や実力は2割前後だ」とおっしゃっています。
しかしその、運とは何かという問題が難しい。難しいが、私は30代の頃から
「人間の良心は宇宙の大霊(たいれい)に直結する」
つまり人間の心は、宇宙を支配する大きな世界、宇宙の大霊につながっているという考え方を持っていました。
では、その宇宙の大霊から大きな力をいただくために何が大事か。
やはり、世のため、人のために努力すること。人様に多くの喜びを差し上げるということ。
そうやって、「おまえ、よくやってるな」と褒めていただくような生き様こそが求められるのだと思います。
そして、その生き方を最後まで貫くには、いついかなる時でも
「ありがとう」
と思うことですよ。
そりゃあ辛いこともあります。
でも道を歩きながらでも、顔を洗いながらでも、常に
「ありがとう」
それを忘れてはいけませんね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・一代で日本一のベンツ販売店をつくり上げた中嶌武夫(なかじま・たけお)氏

7、仕事運を引き寄せる心得

「ウニだけがのっているお弁当があったら売れるだろうな」
と思いついて業者さんに頼んで開発を進めていたことがあります。
しかし、まだ先に発売した7社の駅弁の売れ行きが好調でしたし、メディアの取材もないし、このウニ弁当の発売は「ここぞ」というタイミングまで発売を待とうと思ったんですね。
でも、3時間後に考えを改めました。
出し惜しみするなんて自分らしくないなと。
前に、上野でパート店長をしていた頃、副支店長から、
「三浦さん、そんなバンバン売り上げ上げたら来年がきつくなるよ」
と言われたことがありました。
その時、私は違和感を覚えました。
今年の売り上げをほどほどにしておいたからといって、来年それ以上取れるかどうか分からない。
それならいま全力で頑張るべきじゃないのと思った。
どんな時でも全力で取り組む。ひらめいたことはとにかく実行してみる。で、結果が出なかったらすぐに改善する。
そういう姿勢でいつも仕事に取り組んでいきたいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44歳で駅弁販売のパートデビュー、
目覚ましい実績を上げ、営業所長へと異例の抜擢を受けた日本レストランエンタプライズの三浦由紀江さん

8、海に囲まれたこの小さな島国が、今日まで発展してきたのはなぜか?「この国の繁栄の因」「盛衰の原理」

 今年(平成23年)、日本は皇紀2671年である。
 海に囲まれた小さな島国が、さまざまな試練を経ながら高い民度と文化を備え、今日まで発展してきたのはなぜだろうか。
 そこに盛衰の原理のヒントがあるように思われる。
 例えば、伊勢神宮では、正殿をはじめ社殿のすべてを新たに造り替える式年遷宮が、20年に1回行われてきた。
 2年後に迎える式年遷宮は62回目になる。
 今回の総工費は550億円。うち220億円は民間からの志によると聞く。
 第1回の式年遷宮が行われたのは持統天皇4(690)年。
 戦国時代に中断されたことはあったが、 以来千300年、この行事は連綿と続けられている。

 伊勢神宮だけではない。
 全国でその地にある神社が地域の人々によって大事に護持されている。これは世界の驚異と言っていい。

 渡部昇一氏に伺った話である。

 氏は若い頃、ギリシャのスニオン半島を2週間ほど旅し、ポセイドン神殿はじめ多くの遺跡を見た。
 帰国後、石巻に行った印象が忘れられないという。 石巻には港を見下ろす丘に大きな神社がある。その祭りを町を挙げて祝っていた。
 海を見晴らす丘に海神を祀るのはギリシャも日本も同じだが、ギリシャの神ははげ山の中の遺跡と化している。
 しかし、日本の神は豊かな鎮守の森に包まれて社に鎮座し、住民がこぞって祝っている。
「古代ギリシャ文化はもはや死んでしまったが、古代日本文化はいまもまさに生きているのです」
 この事実は何を物語るのか。
 ギリシャ神話は有名だが、神々の系譜は神話の中だけで完結、断絶し、いまに繋がっていない。
 これに対して日本は、天照大神の系譜に繋がる万世一系の天皇という具体的な存在を軸に、我われの先祖は目に見えないもの、人知を超えたものを畏敬し、尊崇する心を、2000年以上にわたって持ち続けてきた、ということである。
 そしてこの民族の魂は今日もなお生き続けている、ということである。
 目に見えないものへの畏敬、尊崇の念は、自らを律し、慎む心を育んでいく。
「心だに誠の道にかなひなば祈らずとても神や守らむ」という心的態度はこの国に住む人たちに共通した価値観となって定着した。
 言い換えれば、私たちの先祖は「自反尽己(じはんじんこ)」に生きたのだ。
 自反とは指を相手に向けるのではなく、自分に向ける。すべてを自分の責任と捉え、自分の全力を尽くすことである。
 そういう精神風土を保ち続けたところに、この国の繁栄の因がある。
 
同時に忘れてならないのが、我々の先祖が絶えず後から来る者のことを考え、遠き慮の心を持ち続けたことだろう。

 詩人の坂村真民さんはそういう先人の祈りを象徴するような詩を残している。

  あとから来る者のために

  田畑を耕し 種を用意しておくのだ

  山を 川を 海を きれいにしておくのだ

  ああ あとから来る者のために

  苦労をし 我慢をし みなそれぞれの力を傾けるのだ

  あとからあとから続いてくる あの可愛い者たちのために

  みなそれぞれ自分にできる なにかをしてゆくのだ

・・・・・・・・・・・・・・・・・『致知』2011年1月号 特集より

2月の言葉

よい本を読め
よい本によって己れを作れ
心に美しい火を燃やし
人生は尊かったと
叫ばしめよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・坂村真民(仏教詩人)

経営者は、三歩先を読み、二歩先を話し、一歩先を照らせ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤沢武夫(ホンダ元副社長)

進むべき 道は一筋 世のために いそぐべからず 誤魔かすべからず
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平澤興(京都大学元総長)

不器用の一心に勝る名人なし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西岡常一(宮大工)

進むべき 道は一筋
世のために
いそぐべからず
誤魔かすべからず
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平澤興(京都大学元総長)

幸運の女神は謙虚さを好む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・米長邦雄(日本将棋連盟会長)

人間は言葉からエネルギーをもらう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木洋(花巻高校野球部監督)

病もまた成長を遂げる機会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)

言葉には力がある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・国分秀男(東北福祉大学特任教授)

一日一ミリの前進
・・・・・・・・・・・・・・・・・・松久信幸(NOBU&MATSUHISAオーナーシェフ)

運勢は自分の心がけ次第で変えることもできる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・上條守章(易学士)

リーダーは言葉の重みを分からなければならない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・石原慎太郎(作家・東京都知事)

あらゆることに感謝し続けられる人がずっと成功し続ける
・・・・・・・・・・・・・・・・・・和田裕美(ペリエ代表取締役)

青少年教育の要諦は、一に志を立てさせることにある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・荒井桂(安岡正篤記念館副理事長兼所長)

成功したと口に出したら、そこに油断が生まれる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・小松安弘(エフピコ会長)

自分の勝ちパターンをつくることが大切
・・・・・・・・・・・・・・・・・・内田勝規(東武百貨店バイヤー)

逆境もまたかけがえのない恵み
・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴木秀子(文学博士)

ロープウェイできた人は、登山家と同じ太陽を見ることはできない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・アラン(哲学者)

ストレスは仕事でしか解消されない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・松本明慶(大佛師)

死ぬまで勉強、死ぬまで仕事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・小野二郎(すきやばし次郎主人)

わくわくして生きると天がついてくるよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・竹田和平(竹田製菓会長)

口グセが運命をも好転させる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・清水榮一(天風会元専務理事)

不幸を嘆いて暗い顔をしているとそんな相に固まってしまう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・清川妙(作家)

真剣に準備した人のところに幸運が訪れる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・天外伺朗(ホロトロピック・ネットワーク代表)

まだ足りぬ 踊りおどりて あの世まで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・六代目尾上菊五郎(歌舞伎俳優)

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