11月 経営方針共有勉強会
朝もだいぶ冷え込みが厳しくなってきました。
気温の変化に気をつけて、体調を崩さないように仕事に取り組んでください。
11月 経営方針共有勉強会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2010年11月1日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有賀泰治
1、営業の極意の入り口
私は、営業のレベルを大まかに4つに分けて考えています。
「そんなのダメ」といわれて追い返されるレベル。
「そんなの当たり前」と断られるレベル。
「ひと味違うね」と感心され、興味を持たれるレベル。
「まいった!君はすごい!」と喜ばれ、感動されるレベルです。
これまで多くの経営者や営業幹部を見てきましたが、99%までが「そんなの当たり前」レベルでしかないというのが私の実感です。
優れた会社を表す表現は非常にたくさんあります。しかし、それをたったひとつのキーワードで表すとどうなるか。
私が発見した答えは、
「お礼状の山になる会社」
というものでした。
しかし、実現は非常に難しい。
お客さまからお礼状をもらうことなんて、めったにありませんからね。
しかしそのヒントが、これまでに学んできた帝王学や、過去の大聖人たちの教えのなかに共通してあったのです。
それは「喜びと感動」を与えるということでした。
キリストの「愛」、釈迦の「慈悲」、孔子の「恕」。どれも共通して「喜びと感動」を与えることを説いていると私は思うのです。
ただこれまでは、それを具体的にどう与えていけばよいかがわからなかったのです。
だから企画書の提出にしても、盆暮れの贈り物にしても、いくらいろいろなものをお客様に「与え」ても、「当たり前」のサービスとしか感じていただけなかったのです。
ですから、私は、お客様に「すごい!」「まいった!」といわれるような、喜びと感動をいかに与えていくかということを、徹底的に研究して具体的な形にすることが大切だと考えるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・矢部廣重
2-1、「何か事を為そうと思ったら、1万回の祈りを捧げよ」と
松下幸之助さんは、言っています。
祈ることは考えることです。1つのことをこよなく考える。
1万回ということは、1日に1回考えて30年かかるんですね。3回考えても10年だ。
朝に夕に30回続けていたら、3年もすれば1万回分の知恵が湧いてくる。
石の上にも3年という諺がありますが、そうやって物事は完成していくんです。
2-2、「物事を成すには道程というものがある。それは点々相連ねて線を成す。線々相並べて面を成す。面々相重ねて体を成す、ということだよ」と。
修養団の創立者・蓮沼門三(はすぬまもんぞう)という方がいらっしゃいました。ある時蓮沼先生は私と一緒に食事をしながらしみじみと語ってくださいました。
物事は最初から大きくなるものではありません。点を連ねていくうちにそれが線となり、線を並べて面ができる。面を重ねて1つの物体が体をなすようになる。
この先生の言葉は、いまも忘れることがありません。
物事は一朝一夕に完成するものではない、ということですね。
思いつきで始めて、いい加減にやっていたのでは、何も成就できずに終わってしまうのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・2-1,2-2、記事 → 伊與田覺氏(いよた・さとる/論語普及会学監)。
3、『運命をひらく小さな習慣』
・・・・・・・・著者の1人今野華都子さんは元酪農家の主婦。
その話です。
子供の学費のため45歳で未経験のエステの仕事を始めますが、平成16年にはエステの世界コンテストで見事グランプリに。
さらに大きな負債を抱えていた伊勢志摩のリゾートホテルを3年で再建。
3-1 成功の秘訣は?
多くの女性たちと接し、お肌のトラブルへの対処方法をお教えしていると、お肌がみるみるきれいになっていく方と、いくらやってもきれいにならない方がいることに気づきました。
その違いは何だろうかと考えると、きれいになる方というのは総じて明るく前向きで、私の助言によく耳を傾け、積極的にコミュニケーションがとれる、という共通項を持っていました。
きれいにならない方はその逆で、どこか他人事で、疑い深く、質問をしても返事が返ってこないような人たちでした。
そのうちに、これは単に肌の問題ではなく、その人の生き方にも通用する考え方なのではないかと思うようになりました。
いつも笑顔で、何事にも肯定的で、しっかりコミュニケーションがとれる人は、必ず自分の運命を好転させていっています。
一方、笑顔が少なく、否定的で、意思のはっきりしない人は、なかなか運がよくなりません。
このことから私は、運命をひらくには、
・笑顔
・肯定的なハイ
・相手の話にうなずく
という3つを身につければいいのだと確信しました。
運命をひらくなどというと大げさに聞こえますが、決して難しいことではないのです。
3-2 運命を好転させる習慣、「ハイジの法則」と「まゆみの法則」
●ハイジの法則/特に若い人にオススメ
みなさん、どういう人と一緒に働きたいですか?
明るい人、愉快な人、温かみのある人・・・
私もそういう人が大好きです。
なりたい自分になれるよう、自分をしつけるためのチェック項目があります。
◎肯定的なハイ……「ハ」
肯定は、自分と周りのすべての可能性を広げていきます。
◎いつもにこにこ……「イ」
一時的な営業スマイルではなく、普段の生活の中で、どんな顔をしているのかです。
◎自分から……「ジ」
常に笑顔でいることができているか、自分から意識することが大切です。
●まゆみの法則/特に管理職や子供を持つ人にオススメ
私たちは、無自覚のまま、お互いに影響を与え合ってます。歳をとるほど、知らずに人に与える影響が大きくなっていきます。そんな自分をどうしつけておくのか。
◎待つ……「ま」
現在、自分が身につけていることは、成長を待ってもらって、時間をかけて身につけたもの。それを忘れて、他の人に厳しくなってしまいがちです。
◎許す……「ゆ」
人は、自分が被害者のときだけよく気がつくものです。自分が人を傷つけていても、気付かない。みんな許してもらって生きてきたのです。
◎認める……「み」
人はいくつになっても、自分の良さに気付かないときがあります。自分のもらったものが一番いいものだと知り、それを高めて磨いていくことが必要です。
今野さんは、おっしゃいます。
「毎日の暮らし、毎日の仕事は、そんなに変化に富むものではありません。単調な日々のなかで、どのように自分を育てていくか。それがわかっていないと、目の前のことに捉われて迷子になってしまいます」
毎日の小さな習慣の積み重ねによって、自分の可能性を引き出し、人生を変えていけるかどうか。
「ハイジの法則」「まゆみの法則」の実践によって、ぜひ運命を好転させていってください。
4、「20代をどう生きるか」
成功者が若い頃からいかに自分を磨き、成功の原動力となる人生観、仕事観を確立してきたかを探ります。
当時(20代)の私が上司と接する上で心掛けていたのは、その人が何が好きで、どんなものを気に入るかを知るということでした。
企画書を見せるにも、上司に気に入られるようなものでなければ採用してもらえません。
私は28歳の時に、念願の企画室へと配属されましたが、そこには社長の堤清二さんや上役の人がいて、それぞれが違う価値観を持っていました。
しかし相手の話をいろいろと聞いているうちに、その人が好きなことは何か、どういう企画書の書き方をすれば通るのか、といったことが徐々に見えてくるようになりました。
あの人は字を読むのがあまり好きじゃないから、図表を中心にしよう。堤さんは新しい発見がないと読まないから、イノベーティブな要素を必ず散りばめるようにしよう。
そうやって、その人の価値基準に合わせて企画書を書いていくと、ほとんどの確率で採用してもらうことができたのです。
堤さんの決裁を得られなかった人は、「きょうは社長の機嫌が悪い」などとぼやいていましたが、決してそうではありません。
相手の興味や関心をひくプランになっていないだけなのです。
孫子の兵法に
「彼を知り己を知れば、百戦殆(あやう)からず」
とありますが、これをビジネスの場で実際に応用している人の数は、意外と少ないのではないかと思います。
・・・・・・・・・・・・・クレディセゾン社長・林野宏さん。
後発のクレジットカード会社を業界No.1にした人物の若手時代の仕事ぶりです。
5、一流営業マンが、怠惰な自分に克ち、成長を続ける秘訣
どんな仕事でも、大きな目的意識を持つことって大事だと思います。
自分の成績を上げて年収を何千万にして、家や車を買うということが目的なら、それを達成したら終わってしまうでしょう。
しかし「業界を変えたい」とか「百年続く企業にしたい」とか、目的が遥か遠くにあると、歩みを止めないんですね。
だけど目の前の目標を達成しなければ、大きな目的には絶対到達しないことも確かです。
大きな目的意識がない人も、目の前の目標に真摯に取り組んで、達成し続けていくうちに、必ず見つかっていくものだと僕は思う。
営業の仕事で一番の敵は怠惰な自分です。
だからトップ営業マンといわれる人ほど、さらに大きな目標を掲げたり、新しいやり方にチャレンジしたりして、自ら困難な道を選んでいく。
僕はお客さんとお付き合いする中で、互いに成長できる関係にありたいと思っています。互いが成長しているから、共に過ごす時間で刺激を与え合える。
だから僕が成長を止めてしまっては、お客さんに失礼じゃないですか。
僕は四十半ばになってやっと経営者からまともにビジネスの話をしてもらえるようになりました。トップを極めたなんてとんでもない。いまはまだ営業のほんの入り口。
これからは自分の経験を次世代に継承して、少しでも若者たちに元気になってもらいたい。
自分を磨くだけにとどまらず、他の人たちを磨いていける人間を目指したいと思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ソニー生命の林正孝さん
保険・金融サービスで世界トップクラスの成績の人しか入会できないMDRT会員基準をなんと14年連続で達成。
6、運の捉え方
これは私の本を読んで手紙をくださった方の実話ですが、彼は会社の上司とうまくいかなくて、出世も阻まれているような状態だったんですね。
こんな人が上司だなんて、自分はなんてついていないんだ、と。
そこで私の本を読んで、運を上げるための実践を始めました。
いくつかポイントがあるうち、一番できていなかったと感じた「家族を大切にする」を意識して実践したそうです。
といっても、休みの日になるべく子供と一緒にいるとか、奥さんの料理を褒めるとか、離れて暮らしている両親に電話を入れるとか、少し意識した程度。
別に直接仕事に関することじゃないんですよ。
自分に起こる出来事はすべて繋がっているので、プライベートな部分でプラスのパワーを貯めていけば、仕事の運も引っ張り上げられていきます。
その結果、数か月後に突然、上司が異動になったんです。
ただ、上司にとってもその異動は栄転だったんですよ。だから誰も嫌な思いをしていないんです。
これ、すごい話だと思いません?
この話には後日談があって、2、3年後にその上司がまた自分の部署に戻ってきたんですって。
同僚は「あの人、相変わらず嫌な人だよね」って言っていたそうですが、彼にはまったくそう感じられない。
昔はあんなに嫌だったのに、上司の嫌な面が一切気にならなくなった、と。
それよりあの時点で、身の周りの人がいかに自分をサポートしてくれているのか、また、それに対していかに感謝が足りなかったか、気づけてよかった、と。
この方は嫌な上司がきっかけで、大きな学びを得ることができた。
そう考えると、嫌な上司がいたことは、決して悪いことじゃないですよね。
だから、いいことと悪いことは絡まりあっていて、何がいいことか、悪いことか分からない。
目の前に起こることは、いい、悪いの区別なく、すべてが自分をいい方向に導いてくれている。
運についての学びや気づきを深めていくと、最終的には人生で起こるすべての出来事に、いいことも悪いこともなくなっていくのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・作家・浅見帆帆子さん
7、3か月でマイホームを手に入れた体験談
忙しさにかまけて考えたこともなかったのですが、サラリーマンにとっての大目標の1つは、家族のために家をつくることだと思いましてね。
しかし、ただ漠然と家が欲しいと思っているだけではダメだと。
欲しいのは何坪の家なのか、どういう部屋があって、ドアはどこについているのか。
鮮明な絵となって思い描けなければ実現しません。
そのために私は、設計の勉強までして自分で図面を描き、欲しい家のイメージをありありと思い描けるまでやりました。
そうしたら不思議なことに、3か月で家が建ったんです。
いい仕事をしたいと思う時も同様です。
具体的に、5年後までにはこういうことができなければならない、半年以内にはこれ、来月はこれ、今月はこれと定めて、そのためにきょう何をすべきかをはっきりさせなければいけない。
それが決まりさえすれば、いい仕事はできるようになるのです。
大切なのは、目標を決めることです。
明確な目標を持ちさえすればそれは実現できる。この確信を持てたことが私の転機でした。
以来私は座右の銘として、
「心に鮮明に描く目標は、何事も実現する」
という言葉を掲げているのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・セコム会長の木村昌平氏
8、教育というものの力の大きさ
大学生の時に、孤児院を訪ねて子供たちと遊ぶボランティアをしていたんですが、活動を通じて氣附いたことがありました。
皆、蚕棚のように2段ベッドが並ぶ部屋に住み、50人に対して小さなTVが1台。食べたいものも食べられない。そんな厳しい暮らしをしていました。しかしその同じ環境で育っても、ある子は暴力団に入ってしまうし、ある子は一所懸命勉強して東大に入る。
一体何が違うのかといえば、ただ1つ、出会った先生でした。
暴力団に入った子の先生は、何か問題を起こしたときに「孤児院の子だから」と疎外したんです。
東大に行った子の先生は、「俺はお前の味方だ。人より努力して他のやつを見返してやれ」と背中を押した。
教育次第でこんなにも人生が変わるんです。「教育というものはなんて素晴らしいんだろう」と思いました。それが、学校運営に乗り出した原点です。
日経トップリーダー平成22年11月号
・・・・・・・・・・・・・・・・「渡邉美樹の日本を問う」より
9、今月の言葉
本当に価値ある目標があれば、運命は自分の力で開いていける
・・・・・・・・・・・・・・・・・宮本延春(豊川高校教諭)
命から湧いてくるものに取り組む以上の喜びはない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・芳村思風(哲学者)
一所懸命目の前の仕事を続けた先に天命を悟る
・・・・・・・・・・・・・北尾吉孝(SBIホールディングスCEO)
自分が幸せじゃなかったら人を幸せにできない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・青谷洋治(坂東太郎社長)
経営はトップの器で決まる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中井正嗣(千房社長)
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
・・・・・・・野村克也(東北楽天ゴールデンイーグルス元監督)
好きじゃないと感じるのは、中途半端だから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・津曲孝(ツマガリ社長)
利に放(よ)りて行へば怨み多し
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『論語』
いまはまったく評価されなくとも、いつかはものにしてみせる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小柴昌俊(物理学者)
心を込めた仕事をすればきっと結果が出る
・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木志穂美(エッセイスト)
自分を律するところがないと、子どもは育てられない
・・・・・・・・・・・・・五嶋節(オフィスGOTO代表取締役)
苦しみは、逃げれば逃げるほど追いかけてくる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石川洋(托鉢者)
父母は習慣の教師なり。家庭は習慣の道場なり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福澤諭吉
なぜ?を繰り返していたらマンネリ化はしない
・・・・・・・・・・・・・・・樋口武男(大和ハウス工業会長)
自分の頭で考えなはれ
松下幸之助
魅力がある人は、周りのことを常に考えられる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・上甲晃(志ネットワーク代表)
運は人との出会いによってつくられる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・捧賢一(コメリ会長)
損得より先に善悪を考えろ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・倉本長治(『商業界』主幹)
生きている時間を使い切る勢いで生きる
・・・・・・・・・・・・・鈴木良美(岡崎市立梅園小学校教諭)
「老感」「病感」を持たないこと
・・・・・・・・・・・・・・昇地三郎(104歳・しいのみ学園園長)
チャレンジし続ける、成長し続ける、貢献し続ける
・・・・・・・・・・・・井上英明(パーク・コーポレーション社長)
人類はまだ若い。自らの内に余力を持っている
・・・・・・・・・・・・・・・テイヤール・ド・シャルダン
病は善知識(よき教え)である
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・釈迦
感動、感奮がすべての原点
・・・・・・・・・・・・・・・・・岩崎輝明(玄米酵素社長)
春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐藤一斎
人間が感奮した時のエネルギーは凄まじい
・・・・・・・・・・・・・・・行徳哲男(日本BE研究所所長)
一国は一人を以て興り一人を以て亡ぶ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・蘇老泉(宋の学者)