経営方針共有勉強会 22年1月
経営方針共有勉強会
平成22年1月
有賀 泰治
1、多くの成功者が大事に守る『5つのルール』
①誰に対しても正直であること。
②自らの欲望や行動を律することができること。
③他人との関係を良好に保つ社会性を身につけること。
④価値観を共有し、支えてくれる配偶者をみつけること。
⑤一生懸命に働くこと
トマス・J・スターリン 訳 本田 健
2、ある小学六年生の作文がある。
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は三歳から七歳までは半年くらいやっていましたが、三年生の時から今までは三百六十五日中三百六十日は激しい練習をやっています。
だから、一週間中で友達と遊べる時間は五、六時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。僕が自信のあるのは投手か打撃です。
去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会四試合のうちホームラン三本打ちました。そして、全体を通した打率は五割八分三厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして、僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからもがんばります。
そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。とにかく一番大きな夢は野球選手になることです」
作者は愛知県西春日井郡豊山小学校六年二組鈴木一朗。賢明な読者にはすでにおわかりだろう。
いまをときめく大リーガー、イチローの子ども時代の作文である。
イチローの資質は特別、いわば天才という。その通りだろう。しかし、この作文が夢を実現する上で大事なものは何かを語っていることも事実である。
まず、第一に自分の夢に対していささかも迷いがない。夢を素直に信じている。つまり夢に対して本氣、本腰である。
次に、自らの夢に対して代償を進んで支払おうとする氣持ちが強い。三百六十日激しい練習。友達と遊ぶのは一週間で五、六時間という。そう言い切る言葉に少しの悔いも未練もない。「夢を見ることは重荷を背負うこだ」と松下幸之助氏は言ったそうだが、そのことをすでに体得している感がある。
そして最後に、お世話になった人に対して報いるという報恩の心を持っている。
夢を持ち、その夢を実現すべく燃えることができるのは、全生物のなかでも人間だけである。天から授かったこの能力をフルに発揮する人生を送りたいものである。
小さな人生論4(致知出版社)より
[人間学誌「致知」2002年6月号]
著者:藤尾秀昭
3、「全ての原因を自分に見出だした時、解決策はかぎりなくある」
それに関していい記事がありましたのでご紹介します。
“問題を他人や環境のせいにした瞬間から、問題の解決は難しいものになってしまいます。なぜなら、他人や環境は(自分の)思い通りにならないからです。
他人や環境のせいにして、「あいして欲しい」「こうして欲しい」と他に期待するほど、裏切られて、不満が募(つの)るようになっていくだけです。つまり、不満を作り出しているのは、他でもない自分自身なのです。
一方、自分自身に原因を見出だすことができれば、自分の出番になり、問題解決へのスタート台にたつことができるようになります。もちろんそれは、自分の可能性を試す機会であるだけでなく、
人間としての成長の機会であり、社会の中で存在価値を見つけ出すことでもあるのです。そして、そこからは充実感や感動を得ることもできるようになります。
他人のせいにすることは、その瞬間は楽に思えますが、同時に自分の出番、改善のチャンスを失い、達成感や感動を得ることもできなくなってしまうのです。
自己原因とは、自分の出番を作り出すために必要な考え方であり、
他人のせいにすることは、そのチャンスを失うことなのです。”
ここで一つ、良いお話があります。
お客様からの電話相談を仕事にしている女性とお話したことがあります。その女性は、自分の仕事である電話応対に、大変こだわっていると言うお話をして下さいました。
「電話応対だけで、会社の売上を二倍にすることができると思うのです。私の一言で、お客様との関係が変わるからです。私がどの様に対処するかで、会社の未来を変え、自分の未来を変えているんです」
「具体的には、電話応対の中で一番こだわっているのはどこですか?」
「電話応対の時に、人生最高の笑顔を出すことにしています」“
「電話で人生最高のエガオを出す」・・・良い言葉ですよね!感動します。
4、各界の成功者の方々が述べている話です。
①人生で最も大切な仕事は、遥か彼方にあるものを見ようとするのではなく、
目の前にはっきり見えるものをきちんと実行することだ。
②「やりたいと思っているんだけど」
そんなんじゃ、思い続けて一生終わるよ。
やるヤツは、やる上にやり続けているんだ。
成功してもまだやり続けている。
③「明日は何とかなる」というバカモノ。
今日でさえ遅すぎるのだ。
賢者はもうきのう(昨日)済ましている。
④商売は成功できるようにできている。
成功しないのは、成功するようにしていないだけだ。
⑤やるべきことはやる。
自分がどうなろうとも、如何なる障害、危険、圧力があろうとも。
これは人間道徳の基本。
⑥一所懸命努力すればするほど、運は味方する。
⑦時間を無駄にするな。
有益なことに従事せよ。
あらゆる不必要な行動をやめよ。
⑧成功のカギは、的を見失なわないことだ。
自分が最も力を発揮できる範囲を見極め、
そこに時間とエネルギーを集中させることである。
⑨もし、自分ができることを全て実行すれば、
その結果に文字通りびっくり仰天するだろう。
⑩一度も戦わないよりは、戦って負ける方がはるかに良い。
⑪自分がいる場所で、自分に備わった力を用いて
自分にできることをやれ。
5、起業家精神人生を変えた言葉より
「ワクワクするほど結果は良くなる。エガオになるほど結果は良くなる。チャンスと思うほど結果は良くなる」
6、『唇に太陽を持て』
心に太陽を持て
あらしがふこうと ふぶきがこようと
天には黒くも 地には争いが絶えなかろうと
いつも、心に太陽を持て
唇(くちびる)に歌を持て
軽く、ほがらかに
自分のつとめ 自分のくらしに よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、唇に歌を持て
苦しんでいる人 なやんでいる人には こう、励ましてやろう
「勇氣を失うな 唇に歌を持て 心に太陽を持て」
ツェーザル・フライシュレン(一八六四~一九二○:ドイツの詩人)
翻訳:山本有三