『徳をつくる 』 2月の共有勉強会 テーマ
今年はしばらく 、日総研の田舞徳太郎さんの本などを紹介して、社内の経営計画共有勉強会をしていきます。
2009年2月4日、経営計画共有勉強会
有賀 泰治
徳をつくる
田舞徳太郎
すべては光る
光る
光る
すべては
光る
光らないものは
ひとつとしてない
みずから
光らないものは
他から
光を受けて
光る
真民
人間はなぜ、この一度しかない人生で自らを磨かなければいけないのか、修己とは何か。
人に光を与える、坂村真民先生の『すべては光る』の詩をよりどころにしました。
特に「他から光を受けて光る、という部分が大事」ここに意味がある・・・・
日産自動車のカルロス・ゴーン
「(私は教育を受けている者と、そうでない者)両者の違いをまざまざ見せつけられました。だからこそ、教育、コミュニケーションの重要性と、目的を共有することの大切さを自覚できたのです」
そして、彼は「もう一つの大切なこと学びました」といっています。
「企業が学ぶ機会をどれだけ提供するかということは大切なことです、しかし、企業が与えられることは限られています。残りはその従業員自身にかかっています。自ら耳を傾けることで、初めて多くのことを学べるのです。その姿勢のない従業員は学ぶことはできません。すべては本人しだいなのです」
徳を明らかにする
昔の日本社会は「徳を明らかにする」ことを基本としていました。徳とは、その人の持っている能力、存在価値、長所、強みと考えればいいと思います。
徳には、第一の徳と第二の徳があるといわれます。第一の徳とは親や祖先の血筋で、現代風に言えば遺伝的な要素です。その人特有の天分といってもいいでしょう。第二の徳とは教育や様々な出来事との出会いによって後天的に形成されるものです。
イチロー選手を例に考えて見ましょう。彼はもともと第一の徳として、スポーツに対する脳が非常に発達していました。また、遺伝的に筋力や動体視力が高かったと考えられます。しかし、それだけでは超一流の技術は磨かれません。徳が明らかにされてこないのです。イチロー選手は第一の徳を土台にして、ほかの選手の何倍もの練習をしました、すなわちみずからを教育し、第二の徳を獲得したのです。
このように、第一の徳を、努力、勤勉という第二の徳で磨けば、われわれが考えられないような大きな事を成すことになるのです。
徳を磨くための条件
人間は徳を磨かなければなりません。人は年齢とともに成長し、周りの人に影響力を持ちます、その人が自主的に徳を磨くようにならなければならないのです。教育の原点はここに尽きます。
一つ目のキーワードは
「熱意」
熱意がなければどんな立派な能力を持っている人でも、自分を磨くことはできません。
二つ目のキーワードは
「人の役に立ちたい」という「志」
志とは自分を磨き、能力を身につけたら、それを人のため、会社や社会のために使い、「人の役にたちたい」「お客様の役に立ちたい」気持ちを持つことです。
次のキーワードは
「経験の場」
「実践の場」
「人は場によって成長するものだ」と考えています。人間は様々な体験をします。そして、それを経験に変えていくのです。
たとえば子どもがヤカンに手を当てると、「熱い!」とパッと手を引っ込めます。これは体験です。そして子どもは「あっ、これは熱いものだ。触っちゃいけないんだ」というふうに経験します。人間はこの、体験から経験の間に、「考える」作業をするのです。
体験をして、考えて、はじめて経験値という知恵を持ちます。まずは、たくさんの体験をすることです。
習慣を変えれば性格は変わる
人は簡単には変わりませんが、もし自分づくりに取り組み、自己研鑽の必要性に気づけば、人は高まっていくことができます。
アリストテレスは、『習慣とは繰り返された運動』であり、習慣が人間の性格や品性をつくると言っています。
習慣に早くから配慮した者は、人生の実りも大きく、習慣をあなどった者の人生はむなしいものに終わってしまいます。習慣は日々の積み重ねですから、それが習慣になってしまえば、その後はつらいとも面倒だとも感じなくなります。
鳥は生まれついた飛びかたを変えることはできません。動物は、はいかた、走りかたをかえることはできません。けれど人間は生きかたを変えることができます
大きなビジョン
有能な人間は大きな夢やロマンを求めるものです。
有能な人間と無能な人間を比較するには、その人がどういうことに共感するか見れば一目瞭然です。大きな夢に共感できない人は成長しません。