12月の経営方針共有勉強会
「リーダとは誰ですか?」
共有勉強会を始めるにあたり、皆に質問。
多くの答えは、上司、マネージャー、先輩と答えます。しかし人生においてすべての決定は自分の意志によるものです。そして、その決定が人生の方向を決めていきます。指導してくれる人や上司、先輩だけがリーダーではないということに気づきます。
自分の人生の決定権は自分にあり、自分が源です。
経営方針共有勉強会 12月
《 リーダーの条件 》
2017年12月1日
有賀泰治
1、「一人立つ」
いかに時代が変わろうとも、まずリーダー自身が先頭に走ることが、新たな時代を開く要諦だ
・・・・・キャロライン・ケネディ/前駐日米大使
「父は『人は一人でも世の中を変えることができる、皆やってみるべきだ』とよく言ってました」。キャロライン・ケネディ氏が山形県米沢市を訪れた折に語ったものである。
この言葉は同市内にある第9代米沢藩主・上杉鷹山の銅像の前に掲示されている。鷹山は、父・ケネディ大統領が “ 最も尊敬する日本人 ” として挙げた人物。「あなたが国家に対して何ができるかを自問してほしい」という大統領就任の演説は有名だが、その考え方には、鷹山の思想が深く影響していると、前大使は述べた。
鷹山が米沢藩主となった時、藩は深刻な財政破綻に陥っていた。洪水や干ばつなどで耕地は荒れ果て、農民たちは働く意欲をなくしていた。鷹山は自ら鍬を持ち、田を耕し始めた。当時の社会では考えられない行動である。この「率先垂範」が皆の心を動かし、改革を断行する力となった。
鷹山は家臣に
「為せば成る/なさねば成らぬ/何事も/成らぬは人の/なさぬなりけり」との歌を詠み送った。
2、負けじ魂
駐日コロンビア共和国大使館前に銅像がある「南米解放の父」シモン・ボリバルの像である。
300年にわたる植民地支配からの独立を求めた戦いは1812年、祖国ベネズエラで始まった。ボリバルは司令官に任命されたものの、仲間の裏切りに遭い、亡命を余儀なくされる。だが、来るべき勝利を目指し、亡命地で祖国解放のための構想を練った。
翌年の、スペイン軍に勝利し、祖国に新たな共和国家が誕生した。しかし、その翌年には戦いに敗れ、再び亡命。共和国家も崩壊する。このように、ボリバルの闘争には何度も失敗があった。そのたびに決然と立ち上がり、新たな勝利を収めた。最初の戦いから12年後、ついに彼は南米5カ国に自由をもたらした。
古今東西の歴史が示すように、偉大な事業の道程にも、必ず思うに任せぬ、苦難と嵐の時がある。目先の出来事に翻弄されることなく、「不屈の心」で挑戦した人にのみ、勝利の未来が開かれることを歴史は教えている。
3、成長会社のトップ十の条件
・・・・・井原隆一/日本光電工業副社長
以前に成長会社のトップ三十数人かの人と対談をしたことがありましてね。で、対談して気づいてのはその三十何人には非常に共通したものがありました。
1、自分に厳しい
2、がめつい
3、エリート意識がない
4、洞察力がある
5、物、人に対する感謝の念が強い
6、これでいいと満足しない。
7、数字が読める。(将来の計算をするのが巧み)
8、厳しい体験の中から自分が成長する糧を見出している。
9、独りぼっちになる(反省)
10、天才は一人もいない。
その三十何人かのトップをみていて、どうしたら、ああいう姿勢を持てるのかを考えてみたのですが、要するに、自分を捨てきっているからなんです。自分を捨てきれない者は会社を捨てるか、自分が捨てられる。自分を捨てられるというのは、自分の立場とか、名誉とか地位とかそういうことにとらわれないで、企業経営のために、全能を傾けられるということです。
4、中小企業の創業者の精神を持て
・・・・・中條高徳/アサヒビール飲料元会長
素晴らしいと思うのは中小企業の創業者の精神です。アサヒビールもTQCやCIを導入したけれども、結論からいうと、一番大切なのは中小企業の創業者が持っている精神を持つということです。つまり中小企業のおやじがもし店を開いたとしたら、マーケティングはやらないけれども、どうやったら客が自分の店に入ってくれるか、どうやったらそこに置いてあるビールを買ってくれるか。これを真剣に考えますよ。なぜなら、当たり前のことだけれど、失敗したら全部己の頭の上に火の粉がかかってくるからです。
そうなると、見えないものが見えてくる。聞こえないものが聴こえてくるの。さらに素晴らしいのは、やれども疲れずということですよ。
5、リーダーは願望でなく決意しろ
・・・・・和地孝/テルモ会長
テルモの場合、「一人ひとりが主役」ですから、言い換えれば「一人ひとりがリーダー」です。
そういう意味で社内で言っていることは、「リーダーは願望でなく決意しろ」と。こんな業績にしたいな、こんな商品がつくりたいなというような願望ではダメ。「こうする」と腹を決めて決意した時、世の中の見方、情報のキャッチの仕方、全てが違ってくるんです。
6、高い塔を建ててみなければ新しい水平線は見えない
・・・・・川口淳一郎/宇宙航空開発機構「はやぶさ」プロジェクトマネージャー
私はよく「高い塔を建ててみなければ新しい地平線は見えない」と申させていただくのですが、いまのレベルに安住して、足元を固めることばかりに一生懸命になっていたら、絶対にその先にある地平線は見えません。
私たち「はやぶさ」プロジェクトも客観的に見れば成功するかどうかは未知数でした。まして途中ではいろんなトラブルがあって、帰って来られる可能性はものすごく低かったわけです。失敗するかもしれない。途中で壊れてしまうかもしれない。それでも前人未到の境地に挑戦しようと発心し、一度決めたら挫けずに、ゴールを目指し続ける。それがこのプロジェクトを成し遂げられた要因ではないかと思います。
「未来」とは「未だ来ない」と書きます。未来は見えないわけです。その水平線の向こうの、見えないものを自分たちで見ようとする活動が未来をつくるのです。
7、甲子園という目標を遠くに見ない。手を伸ばしたら掴めるものと考えてやっていく
・・・・・高嶋仁/智弁和歌山高等学校野球部監督
甲子園という目標を遠くに見ない。手を伸ばしたら掴めるものと考えてやっていかないといけません。
だから僕は普段から「甲子園」という言葉をしょっちゅう使うんです。「そんなんじゃ甲子園で恥をかくやろ」「そんなんじゃ甲子園のお客さんが怒るぞ」とね。
僕は「甲子園というものを身近なものにして、手を伸ばして掴め」と言っているのですが、目標は身近なものにしていくからこそ実現できるのでしょう。そして実現していくからこそ、そこに道ができていくのではないでしょうか。
8、よきリーダーとはよきコミュニケーター
・・・・・宮端清次/はとバス元社長
リーダーシップとは上から下への指導力、統率力が基本にある、それは否定しません。けれども自分を中心として、上司、部下、同僚、関係団体・・・そこの矢印の上下左右なんです。だから上司を動かせない人に部下を動かすことはできません。上司を動かせる人であって、初めて部下を動かすことができ、同僚や関係団体を動かせる人であって、初めて物事を動かすことができるんです。
よきリーダーとはよきコミュニケーターであり、人を動かす影響力を持った人を言うのでではないでしょうか。
9、「一日の決算は一日にやる」/土光敏夫
・・・・・吉良節子/土光敏夫氏元秘書
私心なく、公私の別に厳しく、質素を好んだ土光さんが、色紙を求められるといつも書いたのは、「日新日日新」という言葉でした。
出典は中国の古典「大学」で、「きょうという一日は天地開闢以来はじめて訪れた一日である。それも貧乏人にも王様にも、みんな平等にやってくる。その一日を有意義に暮らすためには、その行いは昨日よりもきょう、きょうよりも明日は新しくなるべきだ」という意味があるそうです。
それについて、以前土光さんは次のようにお話しされていました。
「一日の決算は一日にやる。失敗もあるであろう。しかし、昨日を悔やむこともしないし、明日を思い煩うこともしない。新たにきょうという清浄無垢な日を迎える。僕はこれを銘として、毎朝『きょうを精一杯生きよう』と誓い、全力を傾けて生きる」
この言葉に土光さんの人生が詰まっているような気がします。
10、全力疾走するリーダーになれ
・・・・・安藤忠雄/建築家
リーダーは目標を明確にして、それに向けて可能な限り全力疾走していれば、緊張感があるからそんなに失敗しないと思うんです。やっぱり居眠りができるような中途半端な走り方では駄目です。
時速六十キロ程度では油断が生まれます。百二十キロとか百五十キロとかの、どう見てもスピードオーバーであるという速度で走るべきです。ぶつかったら終わる、と周りは忠告するかもしれませんが、突出するから必死な姿が見えます。よい仕事をするぞ、責任ある仕事をするぞ、と決心して本気で前を行くリーダーにこそ人はついていくものです。特に若い人には、本気で仕事をするとはどういうことか体感するためにも、全力疾走するリーダーになれと僕はいいたいですね。
11、どんどん期待したらいい。本物かどうかは最後に証明される。
・・・・・松平康隆/日本バレーボール協会専務理事
よくこういうことをいう人がいる。“ 期待されるのはいいが、期待されすぎると、重みに耐えかねて潰れてしまうから、あまり期待しないほうがいい ”と。これこそ甘やかしです。どんどん期待したらいいのです。瀬古がオリンピックで優勝しなかったら、ブッたるんでいるからだというくらいまで、期待していい。それで勝てなかったら、彼はそれまでの力がなかったということです。
本物かどうかは最後に証明される。どんどん期待することで、ダメな奴は落ちてゆく。優勝劣敗というのはそういうことです。
12、「多くの人は見たいと欲するものしか見えない」/カエサル
・・・・・塩野七生/作家
私が一番好きなカエサルの言葉に
「多くの人は見たいと欲するものしか見えない」というのがあります。
リーダーと一兵卒では見るものが違うかと言ったら、本当は同じです。だけど一兵卒はその重要性に気づかない。いや、気づきたくない。例えば敵が来るなんて思いたくないから敵を見ないんです。そこがリーダーとリーダーでない人の間に存在する、厳とした差ではないかと思います。
13、百決めたら百二十間違えないという気魄と精魂を込めてやる
・・・・・古森重隆/富士フィルム会長
何が当たるのか、読みに読んで決める。決めたらやる。経営者として、百の判断をしたら百間違えないつもりで私はやります。絶対間違えないぞと。
そのためにはいろいろ情報も必要ですが、それが全部揃うまで待っていては機を逸してしまう。不完全な情報から本質を見極めなければならないから確かに難しい。私も一つ二つ間違えました。会社の存続に関わるような問題ではありませんでしたが、その程度で済んだのは、やはり百決めたら百間違えないという気魄と精魂を込めてやっているからです。
14、今月の言葉
誓い
「人間は、必ず一人には一人の光がある」とある先達は言った。 しかし、一人の光が真に光を放つには、それなりの条件が要る。 そしてその根本になるのが、人生に誓うものを持つことではないか、 と思うのである
全力
とにかく全力でやること、 人とのご縁を大事にすること
・・・・・本田大助(大丸松坂屋百貨店北海道専任バイヤー
真の敵
敵は相手ではなくて、自分の諦める心
・・・・・小路明善(アサヒビール社長)
人生の法則
真剣に取り組んでいたら人は認めてくれる、 力になってくれる。人生とはその繰り返し
・・・・・左野勝司(石工)
人生をひらく「黄金の鍵」
わたくしは、皆さん方に一つの「黄金のカギ」をさしあげたいと思います。 それは何かというと、われわれ人間にとって真に生きがいのある人生の生き方は、 「自己に与えられたマイナス面を、プラスに逆転し、反転させて生きる」 という努力であります
・・・・・森信三(教育者/哲学者)
伝える~リーダーの資質
リーダーの大事な資質 一、夢見る力 二、気を満ち溢れさせる力 三、伝える力
・・・・・唐池恒二(九州旅客鉄道会長)
一歩踏み出す
できるかできないかを考える前に、まず一歩踏み出す
・・・・・堀江泰(堀江車輌電装社長)
クヨクヨしない
せいいっぱいの努力をしたら、 結果についてクヨクヨ考えない
・・・・・平澤興(京都大学元総長)
人生の好転
不平不満ばかりの暗い思いや、 いやな思いだけを持っていれば人生はさらに暗くなってしまうし、 明るく前向きな思いを抱いて頑張れば人生は好転していく
・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
本気で生きる
人生は「いま」しかない。 その「いま」をどれだけ本気で生きるかで 人の幸せは決まる
・・・・・小澤綾子(進行性難病筋ジストロフィーと闘う歌手)
逆境の先
逆境に向き合ったその先には、人間としての成長が絶対にある
・・・・・京谷和幸(車椅子バスケットボール男子日本代表アシスタントコーチ)
小さなリーダーになるための3つの心構え
一、「ここが勝負どころ」と思うこと 二、できない上司、いやな上司がいても、自分が上司まで変えてやる、と思うこと 三、貧乏くじをひいたと思うと絶対に成功しない。当たりくじと思うと、アイデアも未来も広がっていく
・・・・・塙昭彦(セブン&アイ・ホールディングス顧問)
リーダーの条件
上に行けば行くほど、傲慢ではなく、謙虚になれる人が、本当のリーダー
・・・・・數土文夫(東京電力会長/JFEホールディングス特別顧問)
真のリーダー
どんなに失敗し傷ついても、
生き残っている人間こそ真のリーダー
・・・・・窪田 良(アキュセラCEO)
リーダーとは
リーダーを目指す人間は
権利より義務を先にしなければいけない
・・・・・數土文夫(東京電力会長)
真のリーダー
仲間から尊敬されるのが一番。
この人のためなら頑張ろうと
思ってもらえるのが真のリーダー
・・・・・成島由美(ベネッセコーポレーション 家庭学習カンパニー長)
チャレンジ精神
目の前にある壁をいかに乗り越えるか、
というチャレンジ精神がなくては
充実した人生を送ることはできない
・・・・・江崎玲於奈(物理学者)
負けない心の持ち方
勝とうと決心すれば、
最悪でも負けない状態にはなり、
負けたくないなと思ったら負ける
・・・・・マキャベリ(政治思想家)
リーダーの鉄則
リーダーはいつでも上機嫌で
希望の旗印を掲げていなければいけない
・・・・・三浦雄一郎(冒険家)
トップの心構え
片眼では遠くのビジョンを見つつ、
もう一方は足元の現実に目を向ける
・・・・・駒村純一(森下仁丹社長)
リーダー
リーダー自らがリスクを背負い、自分の責任で取り組んでいくことが一番大事
・・・・・大西 洋(三越伊勢丹ホールディングス社長)
主人公
自分は自分の人生の主人公。
世界でただひとりの自分を創っていく責任者
・・・・・東井義雄(教育者)
リーダー
リーダーが「俺は絶対負けんぞ」という背中を見せていれば、次第に負けない組織になる。
・・・・・伊藤喜美(バロー創業者・相談役名誉会長)