ピエタ
ミケランジェロのピエタ像
このマリアの慈悲深い表情がとても心に沁み入ります。
「ピエタ」は、聖母子像の一種で、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などを指す一般名称で、Pietà、哀れみ・慈悲などの意
「慈悲」とは仏教用語でも「仏や菩薩が人々を哀れみ、愛を与え慈しみ苦しみを取り除く」ことを意味していて、国や宗教、時代を超え、思いやりや情けをかける心は同じ。
我が子、キリストの死を受け入れ、深い愛情を表現しているミケランジェロの迫力が伝わってきます。
ミケランジェロ、25歳の作品
サン・ピエトロ寺院でも別格の扱いで、ガラスで囲まれて近寄ることができないようになっています。前回来た時はガラスの囲いは無かったのですが、いまはしっかりとガラスに囲まれています。ピエタ像の近くに移る四角い光は外の光がガラスに反射して写ってしまい残念でした。
↓ サン・ピエトロ広場 から サンピエトロ大聖堂
ヴァチカン美術館がサン・ピエトロ大聖堂の奥にあり、数々の美術品、遺跡、壁画が展示されています。
特にシスティーナ礼拝堂の正面の壁にミケランジェロの「最後の審判」が描かれています。
縦14メートル・横13メートルという超大作
個人が描いた絵画作品として史上最大の大きさと言われています。
礼拝堂に入ると、入場者が滞留していて体育館ほどの広さが狭く感じます。
そして、これも別格、システィーナ礼拝堂の他の美術品の撮影はOKですが、唯一「最後の審判」だけは撮影NG。
1536年にパウルス3世の強要でシスティーナ礼拝堂の正面の壁に「最後の審判」を描くことになり、ミケランジェロ60歳の時です。
「最後の審判」には400名以上の人物が描かれている。中央では再臨したイエス・キリストが死者に裁きを下しており、向かって左側には天国へと昇天していく人々が、右側には地獄へと堕ちていく人々が描写されています。右下の水面に浮かんだ舟の上で、亡者に向かって櫂を振りかざしているのは冥府の渡し守カロンであり、この舟に乗せられた死者は、アケローン川を渡って地獄の各階層へと振り分けられていくという。
大迫力の一言
「最後の審判」には、洗浄修復作業が1981年から施されて1994年に修復作業が終了。
ミケランジェロ当時の色彩がよみがえっています
ミケランジェロの描いた後に裸体を隠すために描き他された腰衣も一部を除いて、当時の姿に復元されました。
この「最後の審判」はシスティーナ礼拝堂唯一の撮影禁止となっていました。
システィーナ礼拝堂への入場には、ヴァチカン美術館に入場する必要があります。
入場券を購入するのに並ぶのが一般的なのですが、これが長蛇の列1時間~2時間待ちは当たり前、並ばないで入場券を購入する時間を省略するには、ヴァチカン美術館のサイトからチケット購入できます。
これだと、ゆっくり美術館を堪能できます。