冬山レジャーを安全に楽しむために! 前編
掲載日:2017年12月7日
冬山レジャーでは、急激な気候の変化による遭難となだれに注意!
冬山は厳しい自然条件下にあり、たとえ経験や技術、知識をもっていても天候の急変により遭難事故に結びつく場合が多々あります。冬山登山はもちろん、近年はバックカントリースキー※2による遭難も多発しており、装備や計画を怠るなど安易な行動に警鐘が鳴らされています。
※2 圧雪されたゲレンデではなく自然のままの雪山をスキーやスノーボードで滑走するスポーツ。
なだれが起こる可能性のある「雪崩(なだれ)危険箇所(表1)」は、全国20,501箇所にもおよびます。なだれは、斜面がある限りどこででも発生する可能性があります。「なだれの発生件数(表2)」は、降雪量の多い1~2月が最も多いものの、3月以降の発生も少なくなく、春スキーや春山登山でも決して油断はできません。
冬山の気象条件への基本対策
急激な気象変化に注意!
冬山の天気は急激な変化に見舞われることが少なくなく、悪天候が数日継続することもあります。特に低気圧が通過し、その後強い冬型の気圧配置になる場合、暴風や吹雪、短時間での大雪、なだれなど遭難につながるおそれがあります。
登山はもちろん、バックカントリースキーなどで、スキー場のように管理された区域以外へ入山する場合は、適切に気象情報を収集し急激な気象の変化に対応できるよう準備しましょう。
冬山入山前の点検事項
遭難事故が多発しています。単独行動はつつしみ、適切な判断力のあるリーダーがいることに加え、事故に対応できる実力を持ったパーティー(チーム編成)であることが重要です。
東京海上日動セイフティコンパスより引用 byイチノセ