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有賀泰治ブログ

9月 経営方針共有勉強会

当社グループは、読書感想文を会社に提出することを奨励しています。
読書から自己成長をしてほしいという願いから始めています。
1行でもいいので書く、会社にやらされているのではなく、自分のために書いてみる。
1枚提出すれば500円の奨励金も出ます ( ^ω^ )

経営方針共有勉強会
《 読書 》

2020年9月1日
有賀泰治

1、読者から得られる5つの学び

【本物主義】・・・有名無名を問わず本物、一流の人物の生き方、体験談を学べる
【不易と流行】・・・人生や仕事を発展させる普遍的な法則と共に、時流にタイムリーな教養を身につけられる
【人生の羅針盤】・・・人生の岐路で、心に残る言葉、人生を支える言葉に出逢える
【深い哲学】・・・古典や歴史の教えを通じて、ものの見方・考え方が深まる
【心の栄養】・・・読むほどに生きる喜び・希望・勇気・知恵・感動・ときめきを得られる

2、絵本

中学へ進む少年に、母が一冊の絵本を送った。「きょうも あしたも あなたは たくさんのドアを あけていく」との書き出しが印象的な『たくさんのドア』(主婦の友社)
少年の母親は絵本を手に取り、読み聞かせを始めた。卒業や入学など、新しい“ドア”を開けていく息子に、母の声で温かな言葉の数々が送られていく。「あなたは まだ しらない じぶんが どれほど つよいか」「はるなるとした おおきなものに あなたは まもられている なにがあろうと」
少年が通っていた小学校では、新型コロナウィルスの影響で卒業式中止に。以来、ふさぎ込みがちになっていた彼は、絵本の言葉や絵から溢れる励ましに包まれ、笑顔を取り戻した。それは読み聞かせた母も同じだった。
「優れた作品は読み手が大人であるか、子どもであるか問わない」とは、「絵本ナビ」代表取締役社長の金柿秀幸氏。良質な絵本は年齢を問わず、人間の成長に必要な滋養を与え、人生にとって不可欠なものに気付かせてくれる。
4月9日まで絵本週間
一冊の絵本が、何気ない毎日に意外な潤いを与えてくれることがある。子どもたちの“心田”に夢や希望、勇気の種まき、親子で「心の宝」を育むけいきにしたいものです。

3、毎年4月はこどもの読書週間

「出会えたね。とびっきりの一冊に。」2020年4月23日から始まった「こども読書週間」の標語だ。
2020 臨時休校や外出の自粛など、閉塞感が広がる中で「こんなときこそ、子どもたちに読書をすすめ、不安を乗り越える力、生きる力を身につけてほしい」として、「子どもたちに読んでほしい本、子どもたちが笑顔になれる本の情報を届けてください」と訴えている。
「読書は自分と異なる視点を手に入れるのに役立ちます」と語るのは、明治大学教授の斎藤孝氏。円すいは上から見ると丸だが、横から見れば三角に見えるように、視点が変われば、物事の見え方も大きく変わる。氏は、読書によって「厚みや深み、広がりのある視点を持つことができる」と(『読書する人だけがたどり着ける場所』SB新書)
休校や図書館などの休館が続く。子どもたちの心身に少なからぬ負担が掛かる今こそ、良書に触れ、心の視野を広げることが大切だ。
「一人の人間が、実際に体験できる人生は一つしかないが、読書は、あらゆる人生を教えてくれる」

“とびっきりの一冊”を読書週間に見つけてみたいものだ。

4、絶えず本を読む読書法

絶えず本を読むことです。人生について書かれたものや、成功譚というのは、その人の長い人生での経験がつまっているから、それらに接している人はやはり他の人とは違ってくる。
・・・・・渡部昇一(上智大学名誉教授)

疑問に思ったことや興味を抱いたことに関しては、自分が納得するまで徹底的に本を読み続ける。
・・・・・堀義人(グロービス経営大学院学長)

肉体を養うために毎日の食事が欠かせないように、心を豊かに養う滋養分として読書は欠かせない。
・・・・・森信三(国民教育の師父)

よい本を読め、よい本によって己れをつくれ。
・・・・坂村真民(仏教詩人)

★先人たちの言葉にもあるように、withコロナ時代を生き抜くために、読書をする意義はますます深くなってくるでしょう。

5、心を耕す読書

「長くつのピッピ」
スエーデン生まれ、70年以上にわたり世界中で愛されている物語。
2〜3年前に展示会で、観賞した人が「子どもにとって本がどれほど大切なものかを再認識しました」と語っていた。
展示では作者のアストリッド・リングレーンの言葉が紹介されている。
「本のない子ども時代は、真の子ども時代とは言えません」
「小学生の読書に関する実態調査・研究」(ベネット教育総合研究所)ですは「子どもからみた読書の効果」を2点挙げていた。
一つは、分からないことを自分で調べるという「学びの広がり」
もう一つは「他者とのつながり」である。
「本について家の人と話した」「友だちに本をすすめることができた」などの回答が多かったという。
内面が深まり、周囲への目も開かせる・・・読書は自分の世界を豊かに広げる営みにほかならない。そうして出会った“思い出の一冊”はずっと人生を照らしてくれる。
リングレーンの言う「真の子ども時代」とも言い換えられよう。本を開けば心が広がる。それは、新しい自分との出会いでもある。子どもも大人も良書に親しみ、心を耕す時間を大切にしたい。

6、人間というのはいい書物を読むと翌日、顔が変わる。いい本を読まなきゃいけないですね
・・・・・井上靖(『しろばんば』『闘牛』で有名な芥川賞作家)

「一冊の本が人生を変える。その本に巡り合えた人は幸せである」

この古言が示す通り、読書は私たちの人生をより一層豊かにしてくれます。
明日の見えない時代において、人生を真剣に生きる人に道標となり、
心の糧となる本に巡り合っていただきたい――。

7、本との出会い

明治の作家、樋口一葉。満足に学校教育を受けられなかった彼女にとって心強い味方が「図書館」だった。「よむとよむ程に、長き日もはや夕暮に成りぬるべし」(『一葉語録』岩波現代文庫)。時を忘れ、読書に没頭した様子がつづられている。
当時、日本に図書館は数えるほどしかなかった。閲覧室は男女別とはいえ、利用者のほとんどが男性で、女性には居心地のよい空間とはいえなかったろう。そうした中で、一葉は読書に励み、文学者としての要素を培っていった。
文部科学省の調査では、全国の公立図書館の数は過去最高を記録。別の調査では、500近い自治体が、図書館で地域活性化への事業に取り組んでいることがわかった。内容も、子ども向けの読み聞かせから高齢者を対象にした健康講座まで実に幅広い。地域に開かれ、人々の交流の場としての役割も担う現代の図書館。その需要は増して高まっている。
良書や向学の人との出合いは、見識と人間性を深める好機となる。

8、読み手の志し

夏目漱石の生誕153年(2020)。彼の作品を愛読した一人に、中国の文豪・魯迅(ろじん)がいる。
魯迅は青年時代、日本へ留学。その間、次々と漱石の著作を買いそろえた。新作の小説が新聞に連載されると、わざわざ新聞を購読。含蓄(がんちく)に富んだ漱石の文章は、青年・魯迅の心に、少なからず影響を与えたことだろう。
後に魯迅は、学んでいた医学を捨て、文学の道を志す。「日本に留学していたころ、私たちはある漠然(ばくぜん)とした希望を持っていた・・・文学によって人間性を変革し、社会を改革できると思ったのである」(『魯迅全集』学習研究社)
この言葉の通り、魯迅は人民の精神を変革するための作品を描き続けた。舌鋒(ぜっぽう)鋭く社会をえぐり出し、青年に希望の光を送った。
古典や名著といわれる書物は、限りない英知の宝庫だ。そして、その宝を見出すのは、今を生きる読み手の「境涯(きょうがい)」にほかならない。書き手と読み手の時空を超えた「共鳴」であり「共同作業」である。
本をどこまで深く読めるかは、読み手が周囲の世界や自身の人生にどこまで深く向き合っているかで決まるともいえる。絶えざる挑戦と向上の日々でこそ、英知の言葉は生き生きと胸に響く。

9、良書との出合い

小説家の森博嗣(ひろし)氏は子ども時代、読書が苦手だった。理由は遠視(えんし)。文字を見ようとピントを合わせても前後がぼやけてしまうので、一文字ずつ本を読むしかなかった。
そんな氏が、人生で初めて買った本がエラリー・クイーンの『Xの悲劇』。1ページを読むのに、10分以上もかかった。それでも毎日2時間以上をかけて読み進めた。結局、読了(どくりょう)には1ヶ月かかったが、その面白さに驚愕(きょうがく)したという。
氏は「本に出会う事は、人に出会うことと限りなく近い」「本を開き、活字を読み始めるだけで、一瞬にして遠くまで行ける感覚がある」と(『読書の価値』NHK出版)。
一人の人間ができる事は限られているが、読書によって、多くの人の人生から学び、世界の文化を知ることができる。
「本」は、地球を瞬時に移動できる“世界旅行の切符”であり、歴史を学び、未来社会を生きる“タイムマシン”であり、“偉人との対話の広場”。特に青春時代の読書は、「心の翼」を大きく広げ、向上の人生を生きる源泉となる。

10、読書に挑戦

「一度買ったら何度でも読めるというのが本のすごく良いところ」と語るのは、芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹氏だ。
本好きとして知られる氏だが、難しくて読めなかった。そこで『ぼっちゃん』『吾輩は猫である』など、他の作品を読んだ後に改めて再読。すると「めちゃくちゃおもしろかった」
「 本の内容は変わりませんが、人間は日々、年を取りながら変わっていきます」と氏。
例えば10代で読んだ本を20代、30代で再読すると新しい発見がある。その時にしかできない読み方がある、と氏は言う。「いつ読んでも違う味がする。それが読書の大きな魅力のひとつです」(『夜を乗り越える』小学館よしもと新書)
「座右の書」というように、再読は本の味わい方のひとつ。
ところが近年、世代を問わず、読書量の低下が危惧される。国立青少年教育振興機構の調査によると、20代から60代で1ヶ月に読む紙の本が「0冊」と答えた人は、平成25年に28.1%だったのが、平成30年には49.8%へと増加。約半数が“1冊も本を読まない”との結果になった。
「青年よ、心に読書と思索(しさく)の暇(いとま)をつくれ」
紙媒体に限らずオーディオブックもある。多忙な時こそ、読書に挑戦したい。

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