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有賀泰治ブログ

12月の経営方針共有勉強会

経営方針共有勉強会
《 手紙・はがき 》

2020年12月01日

有賀 泰治

、心温まる手紙

ドイツではメルケル首相が、手書きの手紙を推奨し、アイルランドの郵便局では国民に向けて、ポストカード2枚を支給、フリーポストで届ける取り組みを行っているようです。手書きの手紙と、メール・オンラインとの一番の違いは、アナログならではの温かみです。手紙を書くときには、相手のことを想像し、文章を考えます。メールやSNS等からは得られにくい、温かみ、味わい、人肌感覚、感謝、なつかしさ、胸のときめき…それら様々な感情が得られ、心が温かくなるのです。

時間をかけてじっくりと言葉をつむぎ、腕を動かしながら文字をしたためることで、言葉の力が何倍にも強まります。

メールやSNS等からは得られにくい、温かみ、味わい、人肌感覚、感謝、なつかしさ、胸のときめき…

それら様々な感情が得られ、心が温かくなるのです。

2、手紙 言葉の思い

郵便ポストの前で、たたずむ少女がいた。しばらくの間、封書をおでこに当てた後、意を決したように投函した。先日、町で見かけたワンシーンである。

“思いが届いて欲しい”と念じるような少女の姿に、ふと思った。電子メールに比べ、手紙は書き上げ、先方に配達されるまで時間がかかる。その分、「言葉」に込めた想いは成熟されて相手に届くのではないか、と。

ある青年が20代の時、先輩に言われた。“信念と努力だけでは人生は開けない”との言葉に反発した。だがその後、青年は大けがなどの不遇に見舞われ、意気消沈した。

青年の成長を願っていた先輩は再び言った。「あなたの信念と努力を最大に開花させ、宿命を使命に転換できるか・・・!」その言葉に青年は奮起した。

その言葉を、その後40年、今も心に刻み闘い続けて、力強く歩む。

言葉は、書いたり、話したりする人の心を映す。それを読み、聞いた人が受け取るのは、相手の「心」である。言葉には、人の心を変え、人生を勝ち開く力がある。

3、誠意をつづる。

メールやLINEのSNSによるコミュニケーションの機会が急速に増える一方で、手紙やはがきの(手書きの価値”が見直されている。

手紙文化振興協会の“むらかみかずこさん”は年間1,000通の手紙を書く。

2日前に来たメールの内容は思い出せないものだが、手書きの一通であれば必ず相手の記憶に残る。

“わざわざ手間を掛けて手書きにしてくれた”という印象が、いつしか好意や信頼に変わる、と語っていた。

忙しさを理由にして、遠ざかっていた友人。再びお付き合いを始めたきっかけは、友人からの手紙だった。

“自分を思ってくれる真心が胸に染みた”

創業してご縁のあったお客様も、合わなくなると、自然に縁が遠のく、折角のお客様が消えて行く。そんな時に出会ったのが《はがき道》。はがきと切手を常に持ち歩いていた。仕事の合間に筆を執り、会えない友やお客様に会う以上の誠意を尽くした。

「言葉一つ、手紙一つ、電話一つにも、真心をかけていくことだ。そこから一切は開けていく」

連絡をとる。手紙をつづる。この日々の行動にどこまで心を込められるか。自己成長への挑戦である。

4、文字の力

インドの詩人タゴール、ドイツの文豪ヘルマン・ヘッセ、そして日本の劇作家の倉田百三(ひゃくぞう)・・・彼らには一つの共通点がある。フランスの文豪ロマン・ロランとの文通だ。

ロランが生涯でつづった手紙の総数は1万通を超えるという。1日に一通書いたとしても30年近くを要する膨大な数だ。

ロランは21歳の時、人生に悩み、ロシアのトルストイに手紙を送った。それに対しトルストイは、長文の返事をしたためた。世界的な名声を博する文豪が、無名の一青年に寄せた誠実さにロランは感動し、自らも文豪の行動に倣(なら)ったのである(『ロマン・ロラン全集35』みすず書房)

一つの種が育てば、それがまた、いくつもの種を生む。トルストイがロランに送った励ましがロランを育て、ロランがまた、多くの人に勇気を届けた。

一人への「励まし」は文字通り「万の力」となる。

5、手紙文化振興協会

倉敷にて・・・・むらかみ かずこさんの講演に参加メモ

2018年6月8日

旭テクノプラント(株) 藤森社長主催

 

時代背景で手紙の価値感が変わってきた。

かつては通信連絡を取るための手段

今は、気持ちを伝える 道具

 

最後に届いた、手書きの手紙、ハガキを覚えていますか?

メール・ラインの内容は覚えていますか?

 

その手書きの1通はいい印象を残す。

手書きであるだけで価値がある。私のための1通

 

⑴ 手書きをする・手書を書くときの5つのポイント 

一、紙を選ぶ・・・7割

二、筆記用具を選ぶ・・・ 2割

↑  9割が上記の一、二。

三、文章を考える

四、文字を手書きする

五、切手を貼る。

⑵ 印象を残すポイント

季節感を出す

縁起物 ・・ラッキーモチーフ(富士山・招き猫・七福神)

趣味・・飼っている犬の絵を貼る

⑶ 筆記具・・

ペンを変えるだけで文字が変わる

万年筆がいい、インクがいい → 文字に抑揚がでる。

パイロットの“かくの”がいい

ボールペンは ゲル がいい、ゼブラのサラサ

文字を読みやすく見せる3つのコツ

大きく書く

太く書く(ボールペンでも太いものを使う)

青色で書く・・元気がでる

 

むらかみ先生 ペリカンを使っている(一番使っている)東京青山・書斎館で購入

 

⑷ 切手も選ぶ 記念切手も同じ値段なので記念切手の方がいい

特にハガキは第一印象に影響する

⑸ やってはいけないこと!

相手の名前を間違えないこと

⑹ ワーク

ことばを決める・・毎回同じでいい

ことばや出すことを悩まない

出す数(相手との接触頻度が大切

描き手間を省く・・自分の住所・名前の印をつくる

1枚3分で書く・・相手の名前・住所は絶対間違えない。

もらい慣れていない・・文章は簡単に、長い文章は書かない。シンプルな内容にする。

さわかや・素直な一文がいい

 

文例集を一冊手に入れ、言葉をまねをする

「書き添える言葉300」

⑺ 気持ちを伝えること

今後、AI化、IT化が進と、「人間ならではの強み」を活かしていく必要が出てきます。

 

人間ならではの強み…

わたしは、それは「気持ちを伝えること」に尽きる。

 

うれしい、楽しい、ありがたいといったポジティブな気持ちだけでなく、「もっと、こうしてほしい」という相手への要望や、自分が感じていること、「なぜなのか?」という思いをしっかりと伝え、同時に、相手の話にも繰り返し耳を傾けること。

その結果、お互いがお互いを理解し合い、信用し合うこと。

そうした、心の深いところでつながる丁寧な人づきあいができたら、わたしたちは今よりもっとのびのびと、自信をもって、幸せに、日々を過ごしていけるはずです。

そのために、言葉の引き出しを増やしましょう。

 

言葉を覚えると、知っているという自信がお守りになり、伝える勇気が湧いてきます。

 

 

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